「ドン・キホーテ」熊川(私なりの解釈です。違っているかもしれません!)「ドン・キホーテ」 主役はバルセロナの若いカップル、旅籠の看板娘キトリとその恋人である床屋のバジル。 ドン・キホーテに姫君と思い込まれたキトリが、 親の勧める結婚話を押し切って、バジルと結ばれるまでが描かれています。 スペイン風味の華やかさと情熱のあふれる舞台。 大技もたっぷり盛り込まれた、みどころの多い演目です。 第一幕 バルセロナの街(約45分) ドン・キホーテが、キューピッドに導かれて、旅に出る場面から始まります。 ところ変わって、バルセロナの街。 キトリが、父親からバジルとの交際を反対され、 さらには、ガマーシュという成金との結婚を勧められています。 そこへ、ドン・キホーテが現れて・・・ キトリは、康村和恵さん。ポワントで立ったとき、ふくらはぎに筋が見えるほど細い! 熊川哲也さんの両手のひらで、ウエストがつかめるのでは?というくらい。 濃いピンク(紫?)の4段フリルのスカートです。 バジルは、熊川哲也さん。白いシャツに、えんじのベスト、黒いタイツ。白いギターです。 町の踊り子達の踊りが、空気をすぱっと切るようで、かっこよかったです☆ 熊川さんが跳ぶたびに、大きな拍手と「ブラボー」の声。 一幕では、普通に跳んでるだけなんですけどね・ 闘牛士(トレアドール)の布は、表と裏が、それぞれ黄色とピンク。 6人いるので、かなり目立ちます。 おもしろかった演出は、闘牛士たちが地面に短剣を刺し、 その間をぬってキトリが踊っていた場面です。 第二幕 第一場 ジプシーの野営地(約30分) 交際を反対されたキトリとバジルは、駆け落ちします。 大道具は、大きな風車と、ほろつき(馬)車が何台か。 キトリの衣装は薄い青のフリルスカートドレス。 二人でいちゃついていると、ジプシーたちがやって来て、二人をからかいます。 そこへやって来たドン・キホーテとお付きのサンチョ・パンサ。 二人の事情を説明し、しばしご歓談と踊り。 そんな時、風が吹き、風車が回り、 それを化け物と勘違いしたドン・キホーテは、大きな風車に挑みかかります。 しかし、案の定負けてしまい、意識を失うことに・・・ 第二幕 第二場 夢の場 夢の中で、ドン・キホーテは、妖精たちと女王、キューピッド、 そして、理想の女性、ドルシネアに出会います。 妖精たちは10人くらい? チュチュは、花びらのようにアシンメトリーな形。 キューピッドは、役柄もあるでしょうが、若く見えます。軽やかに踊ってました。 そして、夢から覚めたドン・キホーテは、 ジプシーの野営地でほったらかしにされて、地面に寝転んでいる状態。 サンチョ・パンサにたたき起こされます。 駆け落ちしていた二人は、ほろ(馬)車に乗り、街へ。 そこへ、二人を追って来たキトリの父親と、ガマーシュが。 若い二人の行方を尋ねられ、嘘を教えたつもりが、 正しい方向へと進まれてしまいます。 第3幕 第一場 酒場(約45分) 酒場ではどんちゃん騒ぎ。 そこへ(馬)車でやって来たキトリとバジル。 二人で楽しくやっていると、そこへキトリの父親とガマーシュが。 追っ手から隠れるキトリですが、見つかってしまい、引き離されます。 認められないことを悲観したバジルは、刀を自分の胸に。 周りのみんなが目をそむけている間に、 地面に自分のマントを敷き、その上に寝転がります。 それは狂言自殺。 バジルが死んでしまったと信じたキトリが近づくと、 半身を起こして、彼女にキス。腕も足も勝手に動きます。 バジルの死を悲しむキトリと、 ドン・キホーテを始めとした酒場のみんなのお願いで、 父親は、二人の仲を許すのでした。 その瞬間、バジルは起き上がり、大団円。 第三幕 第二場(結婚の場) 「ドンキホーテ」一番の見せ場です。 結婚祝いの踊りを始めとし、主役ダンサーのすばらしいグラン・パ・ド・ドゥ。 バジルは、黒いタキシード風の衣装。キトリは、もちろん白い衣装です。 熊川哲也さんのものすごい跳躍。回転。 空中に浮かんでいる間に、何度足を打ちつけたり、入れ替えたりしているのか? そして、康村さんのフェッテ32回転(33あった?思わず数えちゃいました・) 主役の二人の決めのポーズのタイミングもばっちりでした。 というわけで、あっという間の公演だったのですが、 最初のレベランスで、一階の人たちは立ち上がり始め、 最後には、ほぼ全員がスタンディングオべーション。 「ブラボー」と叫ぶ人あり、ステージへ近づく人あり。 幕が開いたり、幕間から出てきたり、のご挨拶は、一体何度続いたのか? お客さんは、5分以上拍手しっぱなしだったことは間違いありません。 いつもそうなのでしょうか?? とにかく、うまくできた舞台で、とても楽しめました。 バレエの舞台やビデオを見た後は、なんだか、背筋がしゃんとしますね☆ あのように、優雅になりたいと強く感じました。 (しかし、値段が高すぎて、懐に痛いのでした・・・) ジャンル別一覧
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